アトピー改善のための呼吸法

a0007_002057

 私たちは、呼吸するのに別に意識はしていませんよね。無意識のうちに自律神経の働きで自然に呼吸ができています。健康な人なら意識する必要はないのですが、アトピーを改善するという目標を打ちあてた今、呼吸についてもっと掘り下げて考えてみましょう。

 普通の人は、からだの中にある内臓を自分でコントロールすることはできませんね。しかし、誰でもコントロールできるのが肺(横隔膜)なのです。横隔膜は自分で意識することで、その動きをコントロールし、鍛えることもできるのです。横隔膜を鍛えることで正しい呼吸を身につけることができるのです。

 「呼吸」という字をよくみてください。「呼」というのは息を吐くことで、「吸」は息を吸うことですね。呼吸というのは空気を吸って吐くことだと思いがちなのですが、呼吸という字からもわかるように、正しくは吐いてから吸うことなのです。そんなのどっちでもいいじゃないかと言われそうですね。

しかし、それは呼吸を今までちゃんと考えてみたことがないからなのです。昔の人は今よりも呼吸についてもっと考え、正しく呼吸することを大切にしていたようです。

 呼吸は、肺にある空気をちゃんと吐き出すことで次に新鮮な空気を吸い込むことができるのです。肺の空気が残ったままだと新鮮な空気を吸い込む量が減って酸素不足になってしまいます。呼吸においては吐くことがなにより大切なのです。

 普段の呼吸を常に意識することは不可能ですので、一日数回行う深呼吸について考えてみましょう。呼吸法といっても、まったく難しいことではありません。息をゆっくり長く鼻から吐き出し、肺の空気をできるだけ排出します。

息を吐くときは、おなかをへこませて、つまり横隔膜を押し上げて、肺の空気をできるだけ押し出します。そのあとは、肺に空気がなくなると、特に意識することなく空気を吸い込むだけです。このときに、意識するのは、鼻から空気を吸うことだけです。そうすると自然と上に持ち上げていた横隔膜が下がり、肺に新鮮な空気が満たされることになります。意識しなければいけないのは、息を吐くときなのです。

 もう少し具体的にいきましょう。まずは、横隔膜を意識しておなかをへこませながら、息をゆっくり20秒~30秒かけて吐き出します。最初は、口から細い糸のように吐くことを意識しながら行うと取り組みやすいと思います。十分吐ききって苦しくなったら、その苦しさを解き放つように自然に息を3秒~5秒くらいかけて鼻から吸い込みます。肺が満たされたあとは一旦、息を止め、臍下丹田に息を押し下げます。息を飲み込むといった感じでしょうか。3秒くらい息をとめてから、またゆっくりと時間をかけて吐き出します。

この繰り返しです。簡単ですね。ゆっくり息を吐くことは、脈拍をゆっくりにしてくれ、ストレスを解消してくれるという効果もあります。少なくても1日に3回、5分以上は時間をとってこの呼吸法を行うようにしてみてください。全身に酸素が十分行きわたり、頭がすっきりするのが感じられると思います。継続しているとからだにパワーが沸いてくるのが感じられると思います。

 私もこの呼吸法を、少なくても朝、昼、夕方と戸外に出て5分以上は行っています。特に仕事がある平日のお昼は、今まではずっとオフィスで過ごしていたのですが、今は少しでも外に出るようにしています。これをやるようになって体調がよくなったのはもちろんですが、ストレスを感じる頻度が減り、疲れにくくなったのを実感しています。

また、アトピーの改善にもつながってきたと確信しています。こんなに簡単に気持ちよくて健康になれるのですから、やらなんてもったいないですよ。補足するとすれば、都会は空気が汚いので、なるべく車の通行量の多い道路から離れた緑の多い空気のいいところでやることですね。できるだけ緑に多い場所を選んで、さわやかな風に吹かれながら深呼吸をすることの気持ちよさをあなたにも感じてほしいと思います。